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白い歯なら何でも同じではありません|歯科治療で見落とされがちな素材の違い

2026.05.30 | ブログ

近年、歯科治療のデジタル化が進み、保険診療でも白い歯を選択できる機会が増えてきました。

口腔内スキャナーやCAD/CAM技術の発展により、以前よりも精度の高い補綴物を作製できるようになったことは大きな進歩です。

その一方で、患者さんが見落としやすいポイントがあります。

それは「どのように作るか」ではなく、

「何で作るか」という点です。

例えば住宅でも、設計図が同じであっても使用する材料によって耐久性や寿命は変わります。

歯科治療も同様です。

現在保険診療で使用される白い補綴物の多くは樹脂を含む材料で作られています。

樹脂は見た目が自然で加工しやすい反面、

  • すり減りやすい
  • 長期間の変色が起こる
  • 強い力に弱い

という特徴があります。

特に奥歯は毎日強い力がかかります。

そのため長期間使用していると、

  • 噛み合わせの変化
  • 変形
  • 欠け
  • 脱離

などが起こることがあります。

海外では材料の特性によって用途を分ける考え方が一般的です。

特に樹脂系材料は、最終補綴としてではなく、治療途中の仮歯や経過観察用として利用されることも少なくありません。

それだけ材料ごとの役割を重視しているということです。

もちろん、保険の白い歯が悪いという話ではありません。

大切なのは、

  • どの部位に使うのか
  • どれくらい長持ちさせたいのか
  • 噛む力はどの程度か

といった条件を考慮した上で選択することです。

私たちは治療方法だけでなく、その材料が将来どのような経過をたどるかまで考える必要があります。

見た目だけではなく、耐久性や長期安定性まで含めて検討することが、結果的に歯を長く守ることにつながります。

歯科治療では最新技術が注目されがちですが、長期的な結果を左右するのは素材の選択です。

白い歯という見た目だけでなく、その材料の特徴や耐久性まで理解した上で治療を選ぶことが重要です。